理学療法士を辞めたい…と思ったら読んで!|14年目の私が副業整体を始めた話

理学療法士の悩み

辞めたいほど、仕事が嫌いなわけじゃない。

むしろ、患者様に「ありがとう」と言われる瞬間は、今でも好きです。

技術を磨くたびに、信頼も確かに積み上がっていく実感もあります。

それでも、ある時期からずっと、言葉にしにくい虚しさが消えませんでした。

技術と評価がかみ合わない。

仕事そのものは慣れてしまって、刺激がだんだん少なくなっていく。

給料は年々じわじわ増えるが、「これで十分」とは、どうしても思えない。

2回目の転職も考えました。

でも「どこも似たようなものだろう」という予感があって、踏み切れませんでした。

独立は、妻が反対しています。

子供との時間を削ってまで、リスクを取るつもりはありませんでした。

私が最終的に選んだのは、辞めることでも、独立することでもありませんでした。

本業を続けながら、副業として整体を始めるという道でした。


この記事では、私が「辞めたい」と思い続けながら、それでも副業整体という選択肢にたどり着くまでの話を正直に書いていきます。

同じような虚しさを抱えている理学療法士に、少しでも届けば嬉しいです。

私が理学療法士を辞めたいと思った3つの理由

大前提として、私は理学療法士として働くことが好きです。

臨床で患者様の体が回復して笑顔になる瞬間に立ち会えることに、喜びを感じています。

ですが、それでも「辞めたい」と思ってしまった瞬間はあります。

その理由は大きく3つです。

①技術を磨いても病院の評価とはかみ合わないと感じた時

14年間、技術を磨くことに本気で向き合ってきました。

徒手療法の勉強会に通い、臨床推論を深め、患者様から「あなたに診てもらってよかった」と言われる場面は確実に増えてきました。

でも、職場での評価は変わりませんでした。

昇給は年功序列のレール通りで、技術の差が給料に反映される仕組みはほぼ存在しません。

頑張りが「見えない」という感覚は、じわじわと虚しさに変わっていきました。

「患者様には評価されているのに、職場の評価とは別の話なのか」

そう気づいた瞬間から、働く意味を問い直すようになりました。

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②仕事に「慣れてしまった」ことで空虚さが増していった時

10年を超えてくると、多くの業務は「こなせる」ようになります。

それ自体は悪いことではありません。

でも、慣れた先に待っていたのは、「成長している実感が持てない」という感覚でした。

毎日同じ時間に出勤して、同じような患者様の対応をして、同じように退勤する。

業務は安定しているが、刺激がない。

このままでいいのかという焦りだけが、静かに積み上がっていきます。

特に中堅の時期は「まだ若手でもなく、かといって管理職でもない」という宙ぶらりん感が強くなります。

モチベーションの正体がわからないまま、なんとなく日々を送っている状態でした。

▶関連記事:モチベーションが上がらない中堅理学療法士へ|停滞感の正体と次の一手

③現状の給料に満足できなくなった時

理学療法士の給料が「頑張りに比べて低い」と感じている人は、私だけではないはずです。

社会的な役割は大きいし、専門知識の更新コストも高い。

それでも、給料はほぼ決まった上限内で動いています。

転職で多少上がることはあっても、「根本的に変わる」という感覚には乏しいものです。

私は「我慢できないほど低い」というわけではありませんでした。

でも「このまま10年後も同じような数字を見ているのか」という想像が、じわりと重くなっていきました。

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理学療法士を辞めようとした時に考えた5つの選択肢

「辞めたい」という気持ちが積み重なったとき、私は実際に紙に選択肢を書き出しました。

出てきたのは、次の5つです。

①理学療法士として働き続ける

まず浮かんだのは「今のまま続ける」という選択肢です。

安定した収入はある。患者様のことも好き。辞める理由が弱いかもしれない。

そう自分を言い聞かせようとしました。

でも、なぜ虚しさが消えないのか、その正体に向き合わないまま「とりあえず続ける」を選ぶのは、問題の先送りでしかないとも感じていました。

今の仕事を続けることが「答え」なのか、それとも「諦め」なのか。

その区別がつかないまま、ただ日々が過ぎていくことへの怖さがありました。

②理学療法士の資格を活かした仕事をする

臨床以外で理学療法士の経験が活きる仕事を考えました。

医療機器メーカーや福祉用具の営業、訪問看護ステーションでの管理職、リハビリ特化型デイサービスの運営サポートなど、選択肢は思ったより多くありました。

ただ、調べれば調べるほど「病院の臨床ほど技術が活きるか」という疑問が出てきました。

結局、臨床から離れることで、積み上げてきた技術の出口がなくなる気がして、踏み出せませんでした。

③理学療法士とは関係のない仕事をする

「もういっそ全部リセットしたい」という気持ちも、正直ありました。

ITや不動産、コンサルなど、給料の高い業界を調べたこともあります。

でも、30代でゼロから別分野に飛び込む出遅れ感は否めませんでした。

私は18歳から理学療法士になるための道を歩んできた「専門バカ」です。

今から新しい分野で一から積み上げる体力と時間があるか、正直に考えると自信がありませんでした。

④独立起業をする

自分で整体院を開いて、技術を直接収入につなげる。

この選択肢は魅力的でした。

技術屋として自立できるなら、それが一番理想に近い形だと思いました。

ただ、妻が反対しています。子供もいます。

毎月の固定費、集客、経営の責任。

すべてを自分で背負うリスクを考えると、家族を不安にさせてまで踏み切る決断はできませんでした。

「うまくいかなかったとき」のことを想像するだけで、足が止まりました。

⑤働かないで旅に出る

半分冗談のつもりで書いた選択肢でしたが、それを書いてしまうくらい、当時の疲弊感は本物でした。

現実には、住宅ローンも家族の生活もあります。

旅に出るわけにはいきません。

でも「それすら考えたくなるほど追い詰められていた」という事実は、「このまま何も変えずに続けるのは限界に近い」というサインだったと、今は思います。


5つの選択肢を書き出したものの、正直どれもしっくりきませんでした。

「現状維持か、リスクを取るか」という二択の間で、ずっと宙ぶらりんのままでした。

そんな時、後輩の一言が第6の選択肢を教えてくれました。

第6の選択肢|副業整体の発見

来月には辞めるという後輩が、あいさつに来てくれました。

その後輩は、訪問リハビリで働きながら、休日はレンタルサロンでマッサージをするつもりだと話してくれました。

「レンタルサロン」という仕組みを、そのとき初めて知りました。

場所を借りて、自分の技術で施術する。

独立開業ほどのリスクは要らない。

設備投資もそれほど大きくない。

そこから「副業の形で、理学療法士の経験を活かした整体ができるのではないか」という発想が生まれました。

私が「辞めない」を選択するまでの葛藤

私はずっと、理学療法士一本でやってきた人間です。

18歳から理学療法士になるために学び、卒業後も病院勤務以外やったことがありません。

30代になり今から新しい分野を始めても、出遅れ感は否めません。

だから、理学療法士を辞めない方がいい。

でも理学療法士のまま、この仕事だけをやり続けることへの閉塞感も拭えない。

そこで考えました。

「辞めるでも、独立するでもなく、今ある武器を活かしながら、抱えている不満を改善する方法はないか」

その答えが、副業整体でした。

本業で整体師をやっている人にも技術では負けないという自信があります。

不足している知識はしっかり学び、トライ&エラーを繰り返せば、独自のスタイルを築けるはずだと思いました。

本業の安定を守りながら、技術が直接評価につながる場所をもう一つ作る。

妻や子との時間もしっかり確保できる。

そう確信して、「辞めない」という選択をし、副業整体をスタートしました。

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まとめ|「辞めたい」は、変化を求めているサインだった

辞めたいと思っていた時期の私は、正直、選択肢が見えていませんでした。

転職か、我慢か。独立か、現状維持か。

その二択の間で、ずっと宙ぶらりんになっていました。

副業整体を始めてから、そのしんどさの正体がわかった気がしました。

「頑張ることが報われる場所」が、職場の外にもあると気づいていなかっただけでした。

病院を辞めなくていい。

独立しなくていい。

家族を不安にさせなくていい。

本業の安定を守りながら、技術が直接評価につながる場所を、もう一つ自分で作ればいい。

副業整体を始めて1年半が経ちました。

患者様の満足が収入に直結する感覚、理学療法士としての専門性が確かな強みになる感覚、この両方を今は実感しています。

本業への向き合い方も、少しずつ変わってきました。

「辞めたい」という気持ちは、変化を求めているサインだったのかもしれません。

ただ、その答えは「辞めること」じゃありませんでした。

同じ虚しさを感じている理学療法士に、この記事が少しでも届けば嬉しいです。

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