副業整体を始めようとしたとき、多くの人がぶつかるのが「いくらで施術すればいいのか?」という問題です。
安すぎると続かない。
高すぎると来てもらえない気がする。
そんな不安から、なんとなく相場を調べてなんとなく決めてしまう人も多いのではないでしょうか。
私も最初は「リーズナブルな方がいい」と思い、60分5,000円で始めようとしていました。
しかし、税務に詳しい友人の一言がそれを変えました。
今では60分1万円で施術を続けており、それが正解だったと感じています。
この記事では、私が副業整体の単価を決めるときに考えた4つの根拠をお伝えします。
これから副業整体を始めようとしている理学療法士の方に、単価設定の具体的な考え方を持ち帰っていただければ幸いです。
① 診療報酬から自分の価値を逆算する
理学療法士として病院で働いている私たちには、すでに「公的に認められた技術の価値」が存在しています。
それが診療報酬です。
運動器疾患の理学療法1単位(20分)の診療報酬は1,850円。
つまり60分施術すれば、保険診療上の価値は5,550円になります。
しかしこれは保険制度上の価格であり、施設の運営費・人件費・医療機器費なども含まれた数字です。
自由診療の副業整体では、その制約がありません。
技術をダイレクトに届けられる分、単価が高くなって当然とも言えます。
診療報酬を「自分の技術料の最低ライン」として考えると、それより低い単価で副業整体を行うことへの違和感が生まれてくるはずです。
② 税務の専門家から学んだ「薄利多売」の落とし穴
当初、私は「安い方が来てもらいやすい」と思い、60分5,000円を検討していました。
しかし、税務顧問として多くの事業者を見てきた友人からこう言われました。
「商売はちゃんとした値段設計をしないと後で後悔します。薄利多売でなく、しっかり利益の出る仕事の方が長く続けられます」
この言葉は刺さりました。
副業整体は、時間と体力を使う仕事です。
安い単価で件数をこなそうとすれば、本業との両立が難しくなります。
家族との時間も削られます。
「長く続ける」ために適正な単価を設定すること。
それが副業整体を持続可能にする土台だと気づきました。
③ 地域の整体院の相場を調べて比較する
単価を決めるにあたって、自分が施術を行う地域の整体院の料金も調べました。
私の近隣では、大手整体チェーンは初回2,980円・その後3ヶ月コース(12回)で15万円というモデルが主流です。
個人整体院は、A院が30分5,000円、B院が40分8,500円、C院が60分9,100円という設定でした。
この相場を見ると、60分1万円という設定は「高すぎず、安売りもしていない」ゾーンに位置することがわかります。
個人院の最上位帯とほぼ同額であり、国家資格を持つ理学療法士という専門性を考えれば、十分に根拠のある価格です。
地域によって相場は変わりますので、ご自身のエリアでも同様の調査を行うことをおすすめします。
④ 目標金額から逆算して「必要な単価」を出す
最後に、目標金額からの逆算です。
私は副業整体の月の目標を「5万円」に設定しました。
本業との両立を考えると、1ヶ月あたり施術できるのは5〜6人。
5万円 ÷ 5人 = 1人あたり1万円という計算になります。
1回1万円の施術をするにあたり、私自身が納得でき、かつお客さんにも満足していただける時間は60分と考え、60分1万円という設定に着地しました。
目標金額と稼働ペースから「必要な単価」を先に出しておくと、値決めに迷いがなくなります。
感覚ではなく数字で決める。
これが副業を長続きさせるための考え方だと思っています。
【まとめ】
副業整体の単価設定は、なんとなく決めてしまいがちです。
しかし「安すぎて消耗する」か「高すぎて来ない」という両極端は、どちらも長続きしません。
私が60分1万円にたどり着いたのは、①診療報酬からの価値換算、②薄利多売の落とし穴を知ったこと、③地域相場との比較、④目標金額からの逆算、この4つを組み合わせた結果です。
根拠が積み重なることで、はじめて自信を持って提示できる価格になります。
単価に自信がなければ、お客さんにも伝わってしまいます。
まず「自分はいくらで施術すべきか」を言語化するところから始めてみてください。
その第一歩として、副業整体の事業計画の立て方や月5万円を作るまでの流れも記事にまとめています。
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