副業整体を始めようとしたとき、多くの人が悩むのが、
という問題ではないでしょうか。
5,000円なら安くて来てもらいやすそう。
でも、1万円だと高すぎる気がする。
かといって安い料金でたくさんの人を施術すると、本業や家族との時間が削られてしまう。
私自身、副業整体を始める前は同じように悩みました。
当初は、「60分5,000円くらいなら、お客さんも来てもらいやすいのでは?」と考えていました。
しかし、いろいろな角度から料金設定を考えた結果、私は現在、60分1万円で副業整体を行っています。
ただし、最初にお伝えしておきたいのは、「理学療法士の副業整体は60分1万円が正解」という話ではありません。
大切なのは、あなた自身の
などを考えたうえで、無理なく続けられる価格を決めることです。
この記事では、私が副業整体の料金を決めるときに考えた6つのポイントと、実際に60分1万円へたどり着いた理由を紹介します。
これから副業整体を始める理学療法士の方が、自分の料金を考えるための材料になれば幸いです。
副業整体の料金設定で大切なのは「相場」だけではない
副業整体の料金を決めるとき、多くの人はまず近隣の整体院を調べると思います。
もちろん、地域の相場を知ることは重要です。
しかし、相場だけを見て料金を決めるのはおすすめしません。
なぜなら、副業整体には一般的な整体院とは違う事情があるからです。
たとえば、
といった条件があります。
そのため、「近くの整体院が60分5,000円だから、自分も5,000円にしよう」と考えるのではなく、「自分は月に何人施術できて、いくら残したいのか?」というところから考えることが大切です。
私の場合も、最終的にはこの考え方で60分1万円という料金にたどり着きました。
① まずは目標金額から必要な単価を逆算する
私が最初に考えたのは、「副業で毎月いくら作りたいのか?」ということでした。
私の場合、副業整体の目標は、月5万円です。
ここで重要なのは、月5万円を作るために「何人施術する必要があるか」です。
たとえば、単純に計算すると、

となります。
もちろん、これは売上ベースの単純計算です。
実際にはレンタルサロン代、消耗品、広告費、決済手数料などの経費がかかるため、「月5万円の売上」=「月5万円の利益」ではありません。
それでも、この表を見ると価格によって必要な施術人数が大きく変わることが分かります。
私は本業の理学療法士として働きながら、副業整体をしています。
さらに、家族との時間も大切にしたい。
そのため、「できるだけ多くの人を施術して稼ぐ」という副業スタイルは考えていませんでした。
月に5〜6人程度の施術でも目標金額に届くようにする。
そこから逆算すると、5万円 ÷ 5人 = 1万円となります。
これが、私が60分1万円という価格を考える大きなきっかけになりました。
② 本業と家庭から「施術できる人数」を考える
副業整体の料金を考えるとき、もう一つ大切なのが、「自分は月に何人まで施術できるのか?」という視点です。
副業だからといって、本業の仕事がなくなるわけではありません。
私の場合も、
という条件があります。
そのため、最初から「月20人、30人施術しよう」とは考えませんでした。
むしろ、「家族や本業を犠牲にせず、無理なく続けられる人数はどのくらいか?」を先に考えました。
これは副業整体を始める方にも、ぜひ考えてほしいポイントです。
たとえば、「月5万円欲しい」という目標が同じでも、月5人しか施術できない人と、月15人施術できる人では、必要な単価がまったく違います。
だからこそ、目標収入だけでなく、稼働できる時間と人数から価格を決めることが重要です。
③ 「安ければ集客できる」とは限らない
私も最初は、「料金は安いほうが、お客さんが来てくれるのでは?」と考えていました。
そのため、60分5,000円程度を検討していました。
しかし、税務顧問として多くの事業者を見てきた友人から、「商売はちゃんとした値段設計をしないと後で後悔する。薄利多売ではなく、しっかり利益の出る仕事のほうが長く続けられる」という話を聞きました。
この言葉はかなり印象に残っています。
副業整体は、時間と体力を使う仕事です。
仮に60分5,000円で月5万円の売上を作ろうとすれば、単純計算で10人の施術が必要になります。
さらに、実際には施術時間だけではありません。
などにも時間がかかります。
つまり、「60分5,000円」と書いてあっても、実際に自分が使う時間は60分だけではありません。
安い料金で人数を増やせば、本業との両立が難しくなります。
家族との時間も削られていきます。
だから私は、「安くして人数を増やす」よりも、「無理なく続けられる価格で少人数を施術する」という方向を選びました。
④ 地域の整体院の料金相場を調べる
もちろん、相場を無視して価格を決めることもできません。
そこで私は、自分が施術を行う地域の整体院を調べました。
当時、私の近隣では、
など、さまざまな料金設定がありました。
個人整体院では、
といった料金設定もありました。
こうした地域の料金を調べたうえで考えると、私の60分1万円という価格は、極端に高い設定ではありませんでした。
ただし、ここで注意してほしいのは、「他の整体院が1万円だから、自分も1万円」と単純に決めるわけではないということです。
地域によって相場は違います。
さらに、
などによっても価格は変わります。
そのため、相場は「正解を教えてくれる数字」ではなく、「自分の価格が市場から見て極端ではないかを確認するための材料」として使うのがおすすめです。
⑤ 理学療法士だから高くしていい、というわけではない
ここは、理学療法士が副業整体をするうえで特に注意したいところです。
私は理学療法士として14年間働いてきました。
その経験や知識は、副業整体でも自分の強みになると考えています。
しかし、「国家資格を持っているから60分1万円にしていい」という単純な話ではありません。
料金は、
などを総合的に考えて決めるべきです。
また、病院で行っている理学療法と、副業として行う整体は同じものではありません。
診療報酬も、そのまま「理学療法士個人の技術料」と考えることはできません。
診療報酬は、保険医療機関が提供する医療サービスを制度上評価する仕組みだからです。
たとえば、厚生労働省の診療報酬では、運動器リハビリテーション料(Ⅰ)は1単位185点とされています。
しかし、これは病院などの保険診療における制度上の評価であり、「20分の理学療法=1,850円がPT個人の技術料」という意味ではありません。
私は診療報酬をそのまま整体料金に置き換えるのではなく、「病院で提供している専門的な仕事と、副業で提供するサービスの価格を、自分自身でも考えてみる」というきっかけとして捉えました。
⑥ 私が60分1万円に決めた最後の理由
ここまでを整理すると、私が60分1万円に決めた理由は次の4つです。
① 目標金額
副業で月5万円を目標にした。
② 施術人数
本業や家庭との両立を考え、月5〜6人程度を想定した。
③ 地域相場
近隣の整体院の料金を調べ、60分1万円が極端に外れた価格ではないことを確認した。
④ 継続できる価格
安い料金で人数を増やすよりも、無理なく続けられる価格にしたかった。
これらを組み合わせた結果、「私の場合は60分1万円が現実的」という結論になりました。
もう一つ忘れてはいけないのが、経費です。
副業整体では、売上がそのまま手元に残るわけではありません。
たとえば、
などが発生します。
そのため、本当に考えたいのは、「月5万円売りたい」ではなく、「経費を払ったあとに月5万円を残したい」という場合の必要単価です。
たとえば、月間経費が1万円で、最終的に5万円を残したいとします。
月5人施術するなら、
(50,000円+10,000円)÷5人=12,000円となります。
つまり、60分1万円ではなく、1回12,000円程度の売上が必要ということになります。
もちろん、これは単純化した計算です。
税金などもあるため、実際の事業計画ではさらに細かく考える必要があります。
それでも、「目標利益+経費」から必要な売上を逆算するという考え方は、料金設定をするときに非常に役立ちます。
副業整体の料金設定で迷ったら、この順番で考える
ここまでの内容を、実際に料金を決めるときの順番にまとめます。

STEP1|月にいくら欲しいのか決める
まずは副業で作りたい金額を決めます。
「月3万円」「月5万円」「月10万円」など、自分の目的に合わせます。
STEP2|月に何人施術できるか考える
本業、家族、休日などを考えて、無理なく施術できる人数を決めます。
STEP3|必要な売上を計算する
目標利益だけでなく、レンタルサロン代などの経費も考えます。
STEP4|必要単価を計算する
(目標利益+経費)÷施術人数
で、おおよその必要単価を出します。
STEP5|地域相場と比較する
近隣の整体院などを調べ、自分の価格が極端に高すぎたり安すぎたりしないか確認します。
STEP6|自分のサービス内容と照らし合わせる
施術時間だけでなく、問診・評価・説明・施術・アフターフォローなど、提供するサービス全体を考えます。
STEP7|「この価格で続けられるか」を考える
最後に、「この価格なら、本業や家族を犠牲にせず続けられるか?」を考えます。
私は、この最後の視点が非常に重要だと思っています。
高い料金と安い料金、どちらが正解?
副業整体の料金設定では、「安ければお客さんが来る」とも限りません。
一方で、「高ければ利益が出る」とも限りません。
重要なのは、自分が提供するサービスと、実際に確保できる時間、そしてお客さんにとっての価値が釣り合っていることです。
たとえば、60分5,000円で月10人施術するのと、60分1万円で月5人施術するのでは、売上は同じです。
しかし、必要な施術人数は半分になります。
本業を続けながら副業をするのであれば、この違いはかなり大きいと思います。
だからこそ私は、「できるだけ安くして、たくさんの人に来てもらう」という考え方ではなく、「自分が無理なく続けられる人数から、必要な価格を逆算する」という方法を選びました。
60分1万円は、あくまで「私の場合」の答え
ここまで読んで、「じゃあ、理学療法士の副業整体は60分1万円にすればいいんだ」と思った方もいるかもしれません。
しかし、そうではありません。
私の場合は、
という条件がありました。
だからこそ、「60分1万円」という価格にたどり着きました。
あなたには、あなたの条件があります。
大切なのは、
「他の人はいくらでやっているか?」だけではありません。
「自分は、どれくらい働いて、いくら残したいのか?」から考えてみてください。
まとめ|副業整体の料金は「相場」ではなく「自分の条件」から決める
副業整体の料金設定には、誰にでも当てはまる正解があるわけではありません。
私が60分1万円に決めたのは、
という4つの理由があったからです。
そして、もう一つ大切なのが、売上ではなく「利益」を考えること。
副業整体では、レンタルサロン代や消耗品などの経費が発生します。
「月5万円売る」のか、「経費を引いたあとに月5万円残す」のかでは、必要な料金が変わります。
だからこそ、目標利益 → 経費 → 施術人数 → 必要単価 → 地域相場という順番で考えてみることをおすすめします。
私にとって60分1万円は、「高く設定した価格」ではありません。
本業と家族を大切にしながら、副業整体を長く続けるために必要だった価格です。
副業を始めるなら、単価を上げることだけを目的にするのではなく、「この価格、この人数、この働き方なら、無理なく続けられる」というラインを見つけてみてください。
料金が決まったら、次に考えたいこと
料金が決まっても、副業整体を始めるためにはまだ準備があります。
たとえば、
といったことです。
私自身、実際に副業整体を始める前に、これらを一つずつ考えて事業計画を作りました。
「副業整体を始めたいけれど、何から考えればいいのか分からない」という方は、こちらの記事も参考にしてください。
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そして、「実際に副業整体を始めるところまで知りたい」という方には、私が副業整体を始めて月5万円を作るまでの流れをまとめた、
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もおすすめです。
「なんとなく副業を始める」のではなく、自分の生活に無理なく組み込める副業整体を作る。
それが、私が考える副業整体の始め方です。



「施術料金をいくらに設定すればいいの?」