「残業が多くて、副業なんて考える余裕がない」
そう感じている理学療法士は多いのではないでしょうか。
実は私自身、5年以上、ほぼ毎日定時で退社しています。
しかも私の職場は、決して暇な職場ではありません。
むしろ中途採用や関連病院からの異動スタッフからは「やることが多すぎる」と言われるほどで、私以外のスタッフはほぼ毎日1時間程度の残業をしているのが当たり前の環境です。
数年前までは夜10時を超えて働くスタッフがいたことが問題になり、離職率の高さも課題視されていた「いわゆるブラックよりの病院」でした。
そんな環境の中で、なぜ私だけが定時に帰れているのか。意志の強さでも、要領の良さでもありません。
理由はたった一つ、「段取り」に時間を使っているからです。
このおかげで、子供や家族との時間を確保しながら、副業整体への挑戦やブログでの情報発信といった、自分のやりたいことに時間を使えています。
今日は、その具体的な方法をお伝えします。
「理学療法士なのに定時退社」を叶えたのは才能でも根性でもない
「あの人は要領がいいから」
定時退社をしていると、そう言われることがあります。
しかし、正直に言うと、私は特別に仕事が速いわけではありませんし、人よりカルテ入力のタイピングが早いわけでもありません。
むしろ新人の頃は、書類作成に追われて残業するのがあたりまえの時期もありました。
変わったきっかけは、能力を上げることをやめて、仕事の「組み立て方」を変えたことです。
頑張って早く終わらせようとするのではなく、そもそも残業が発生しない流れを先に作っておく。
この発想の転換が、すべての始まりでした。
私の職場は暇な職場ではない|残業が当たり前だったブラックよりの病院
先に断っておきたいのですが、私の職場は「元々残業が少ない、恵まれた職場」ではありません。
もともと残業が当たり前の風習が根付いていた病院で、数年前は夜10時を超えても働いているスタッフがいることが問題になったり、離職率の高さが課題になったりしていました。
制度の見直しが進み、以前よりホワイトに近づいてきてはいるものの、上司を含めスタッフのほとんどは今も定時に帰ることがほぼありません。
中途採用や関連病院からの異動スタッフはみな「この職場はやることが多すぎる」と必ず言います。
つまり、私が定時退社できているのは、職場環境に恵まれたからではなく、自分自身で仕組みを作ったからです。
だからこそ、同じように忙しい環境で働く理学療法士の方にも、再現できる方法だと考えています。
定時退社を可能にしたのは「段取り」に時間を使うという発想の転換
多くの人は、業務効率化と聞くと「作業スピードを上げること」をイメージすると思います。
タイピングを速くする、テンプレートを活用する、といった方法です。
もちろんそれも大切ですが、私が本当に効果を感じたのは、作業そのものではなく「段取り」に時間を使うことでした。
段取りとは、簡単に言えば「その日、その週にやるべきことの全体像を、先に見えるようにしておくこと」です。
目の前の業務に追われるのではなく、一日の始まりと終わりに数分だけ立ち止まり、全体を俯瞰する時間を作る。
この数分の投資が、結果として1時間以上の残業を防いでくれています。
ここからは、私が実際に行っている朝と夕方のルーティンを、具体的にご紹介します。
朝のルーティン①:その日やるべきことを全部書き出す
出勤したら、まず頭の中にあるタスクをすべて紙に書き出します。
患者様情報の確認、作成する書類やその処理、外部への電話連絡、カンファレンスやICの日程調整、他部署への連絡、委員会業務、各種変更内容や報告などなど。
その日やることを思いつく限り、すべてです。
このとき大切なのは、優先順位をつけずに、まず全部出し切ることです。
頭の中にタスクが散らばったままだと、脳は無意識にそれを気にし続け、目の前の作業への集中力が落ちてしまいます。
書き出して「見える化」するだけで、頭の中が整理され、次にやるべきことが自然と明確になります。
朝のルーティン②:集中力が高い午前中に書類業務を終わらせる
書き出したタスクの中から、特に「思考力を使うもの」を優先的に午前中へ組み込みます。
計画書や報告書といった書類業務など、頭を使う作業ほど、午前中の集中力が高い時間帯に済ませてしまうのがポイントです。
午後は疲労もたまり、患者様対応も続くため、判断力が必要な作業には不向きです。
逆に、単純な入力作業やコピー&ペーストで済むような定型業務は、午後の隙間時間に回します。
作業の「難易度」と時間帯の「集中力」を意図的に合わせることで、同じ業務量でも疲労感と所要時間が大きく変わります。
夕方のルーティン①:ToDoの振り返りと1週間先までの見通し確認
退勤前の数分で、朝書き出したタスクを振り返り、終わったこと・残っていることを確認します。
同時に、明日だけでなく1週間先までの予定を軽く見渡しておきます。
来週のカンファレンスの準備、提出期限が近い書類、休みを挟む場合の引き継ぎなど。
先の見通しを持っておくことで、「気づいたら締め切り直前で慌てる」という事態を防げます。
段取りとは、その日だけでなく、少し先の時間軸まで含めて設計するものだと感じています。
夕方のルーティン②:情報共有は「話すこと」に集約する
書類やメモでのやり取りが増えるほど、確認や修正のための時間も増えていきます。
私は、緊急性が低い情報共有はできるだけ「直接話す」ことに集約するようにしています。
例えば、対象者の些細な変化や申し送り事項は、書類に長々と書くのではなく、関係するスタッフに直接ひと声かけて共有する。
これだけで、書類作成にかかる時間も、後から読み返して確認する時間も、大きく削減できます。
文字にすることが目的化してしまうと、本来の目的である「情報が正しく伝わること」から手段がずれてしまうことがあります。
段取りで生まれた時間で、私がしていること|家族・副業整体・情報発信
こうした段取りの積み重ねで生まれた時間を、私は主に3つのことに使っています。
一つ目は、家族との時間
子供の寝顔だけを見て一日が終わる生活ではなく、夕食を一緒に食べ、たわいもない会話をする時間を持てるようになりました。
休日も予定に追われることなく、家族と過ごす時間そのものを楽しめるようになったことは、私にとって何より大きな変化です。
二つ目は、副業整体への挑戦
病院勤務では医師の指示のもとで、画像所見や検査データを踏まえた理学療法を提供しており、この経験は副業整体でお客様の身体を評価する際にも活きています。
臨床と整体、両方の視点を持てることは大きな相乗効果になっており、本業で安定した収入があるからこそ、無理のない範囲でこの挑戦を続けられています。
三つ目は、ブログやSNSでの情報発信
今まさにお読みいただいているこの記事も、段取りによって生まれた時間の中で書いています。
かつての私と同じように「この働き方を、あと何年続けるのだろう」と悩む理学療法士に、実体験としての選択肢を届けたい。
そう思いながら、日々発信を続けています。
業務効率化はゴールではなく、自分の人生を取り戻すための手段
業務効率化とは、楽をするための工夫ではありません。
限られた時間の中で患者様に質の高いリハビリを提供し、書類業務も終わらせ、そのうえで自分の人生の時間を取り戻すための「手段」です。
私の職場は今も、残業が当たり前の空気が残っています。
それでも段取りを変えるだけで、定時退社は「運」ではなく「仕組み」に変わりました。
そうして生まれた時間で、私は家族と過ごし、副業整体に挑戦し、こうして情報発信を続けています。
もしあなたが「この働き方を、あと何年続けるのだろう」と感じているなら、まず変えるべきは根性ではなく、段取りかもしれません。
小さな一歩から、あなたの時間を取り戻していきましょう。
副業整体という選択肢についても、当ブログで詳しくお伝えしています。
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