私が副業整体を始めたきっかけ|病院では気づけなかった「予防」と「アフターケア」という役割

副業整体を知る

私が副業整体の開業を決意したきっかけは、理学療法士として働く中で「予防」と「アフターケア」の不十分さに強い課題意識を抱いたことでした。

理学療法士は、あくまで医療としてリハビリを提供する立場です。

予防に関われる場面は限られており、外来リハビリにも期限や内容の制限が多くかかります。

それでも、患者様に「ここなら安心して勧められる」という予防やアフターケアの場所を、私自身が提示できませんでした。

ならば、自分で作るしかない。

それが、私が副業整体を始めたきっかけでした。

理学療法士が思う「予防の不十分さ」への問題意識

担当していた患者様から、こんな言葉を投げかけられたことがあります。

「手術する前に、私はどこに行ったらよかったんでしょうか」

この一言は、今でも忘れられません。

病院を受診する患者様の多くは、痛みを訴えても、ブロック注射や痛み止めの薬、湿布で対応されることがほとんどです。

それ自体を否定するつもりはありません。

急性の痛みを抑える手段として、こうした対応が必要な場面は確かにあります。

ただ、医療が必要な状態とは、すでに体がある程度壊れてしまった状態でもあります。

医療が必要になってからでは、正直なところ遅いのです。

痛みが慢性化する前に、体の使い方や姿勢のクセに気づける場所があればよかったのに…。

日常生活の中で、少し体が重い、動きにくいと感じ始めた段階で、専門家に相談できる場所があればよかったのに…。

手術という選択肢しか残されていない状態になる前に、誰かが立ち止まって体を診てくれる場所があればよかったのに…。

臨床の現場に立つたびに、そう思わずにはいられませんでした。

患者様から「私はどこに行けば診てもらえたのか」「手術をしなくても済む方法はなかったのか」と聞かれたとき、理学療法士として、十分な答えを返すことができませんでした。

制度上、私たちが関われるのは、あくまで医療という枠組みの中だけです。

予防の段階にまで踏み込んで関わることは、立場上できませんでした。

医療従事者として、手術に至る前の「予防」の不十分さに、強い問題意識を抱くようになったのです。

理学療法士が思う「アフターケアの不十分さ」への問題意識

外来リハビリには、期限があります。

時間にも制限があります。

そして、リハビリの内容にも制限があります。

外来リハビリは、あくまで医療行為です。

医療行為である以上、期限・時間・内容において多くの制約がかかるのは当然のことです。制度として仕方のないことだと、頭では理解していました。

それでも「医療で見られるのはここまでです。この先の予防や維持は、ご自身で頑張ってください」。

そう伝えざるを得ない場面が、これまで何度もありました。

そのたびに、患者様の不安そうな表情を見てきました。

退院や卒業リハビリの日が近づくにつれ、「この先、一人でやっていけるだろうか」「また同じところを痛めたらどうしよう」という言葉を口にする方も少なくありませんでした。

せっかく積み重ねてきた回復を、ここで途切れさせたくない。

そう思っても、制度上は「ここまで」と線を引かざるを得ない自分がいました。

しかし、手術後の体は、健康だったころの体とは違い、日常のちょっとした無理が再発や再手術につながりかねない、壊れやすい状態にあります。

だからこそ、健康を維持していく段階でも、本来であれば体の専門家が継続的に関わることが重要なはずです。

医療従事者として、手術後の「アフターケア」の不十分さにも、強い問題意識を抱きました。

私が考える理学療法と副業整体の位置付け

予防は副業整体で。医療は理学療法で。アフターケアは副業整体で。

理学療法士としての私と、整体師としての私。

この二つの立場は、決して対立するものではありません。

患者様の人生という長い時間軸の中で、それぞれが異なる役割を果たすものだと、私は考えています。

医療でしかできないことは、理学療法で。

医療の手が届かない部分は、副業整体で。

急性期から回復期、そして生活期へと続いていく体との付き合いの中で、医療がカバーできる範囲には、どうしても限りがあります。

診断や検査、手術、保険診療でのリハビリ、これらは医療にしかできない、大切な役割です。

一方で、痛みが出る前の体づくりや、退院後も続く長期的な体のメンテナンスは、医療の枠組みの外にこそ、居場所があるように思えました。

その限りに気づいたとき、自分の中で副業整体の役割が、はっきりと見えてきました。

理学療法士としての知識と経験を持ちながら、医療の枠を超えた場所で患者様と関わり続けられる。

それが、副業整体という選択肢の意味だと考えています。

病院で理学療法士として働いているからこそ、画像データや検査結果、医師との連携から得られる情報を活かすことができます。

これは、整体業だけを行っていては得られない、大きな強みです。

逆に、副業整体という場があるからこそ、病院の中では踏み込めなかった「予防」や「長期的なアフターケア」という役割を、患者様に提供できるようになりました。

理学療法士と整体師、二つの立場を行き来しているからこそ見える景色があると、今では感じています。

私自身が安心して勧められる場所がない

理学療法士である、あなたに質問です。

手術が必要になる前の患者様から「手術が必要になってしまう前に、どこへ行けばよかったのですか」と聞かれたとき、自信を持って勧められる場所はありますか。

また、外来リハビリの期限が迫る患者様から「この先、今の体の状態を維持するためにはどこへ行けばいいですか」と聞かれたとき、自信を持って答えられますか。

私自身、この質問に即答できませんでした。

医学的な知識を持たない患者様が、たった一人で健康を維持していくのには限界があります。

しかし、病院、整骨院、自費診療など、選択肢そのものはいくつもあるにもかかわらず、その中には「当たり外れ」が大きいところも少なくなく、医療従事者である私自身が、心から自信を持って勧められる場所は、どこにも見つかりませんでした。

つまり、「手術が必要になる前に、適正な予防ケアをしてくれる場所がない」「手術後に、長期的な視点で健康を維持できる場所がない」

これが、私が長年抱えていた不満であり、強い問題意識でした。

手術には、時間もお金もかかります。

心身への負担も、決して小さくありません。

そうなる前に予防し、再手術に至らないよう丁寧にアフターケアをしてくれる場所は、絶対に必要だと感じていました。

医療従事者としての自分自身が、「自信を持って勧められる場所」を持てない。

そのジレンマを感じたとき、私はある決意を固めました。

私が副業整体を始めたきっかけ

「医療が必要になる前に、体を整える予防の場をつくりたい」

「長期的な視点で体を整え、健康を維持できる場をつくりたい」

予防が足りない。

アフターケアが足りない。

そして、私自身が自信を持って勧められる場所がない。

この三つの問題意識が重なったとき、「自分でその場所を作るしかない」と決意しました。

もちろん、迷いがなかったわけではありません。

病院での仕事を続けながら、新しく何かを始めることへの不安はありました。

それでも、目の前の患者様に十分な答えを返せない自分のままでいることの方が、私にとってはずっと苦しいことでした。

副業整体は、「楽して稼ぐ」ためのものでも、「独立を煽る」ためのものでもありません。

病院で理学療法士として働き続けるからこそ見えてくる課題に、もう一つの形で応えるための選択でした。

医療が必要になる前に、体を整える場をつくりたい。

そして、手術後の体を、長期的な視点で支え続けたい。

それが、私が副業整体を始めた理由です。

もし今、あなたが病院という現場で、同じような問題意識を抱えているとしたら。

それは、あなただけの悩みではありません。

私自身も、同じ場所で同じ壁にぶつかり、答えの出ない問いを抱えたまま働いていました。

理学療法士としての本業を続けながら、副業整体という形でもう一つの役割を持つこと。

それは、患者様の人生の時間軸に、これまで届かなかった選択肢を一つ加えることだと、今は思っています。

この記事が、同じ悩みを抱えるあなたにとって、何かを考えるきっかけになれば幸いです。

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